何が変わったか

改正が施行された時期

令和6年法律第42号の主要な改正は、次の順に施行されました。会社の規模を問わず必要な措置と、人数で対象が決まる公表義務等を分けて点検します。

  1. 2025年4月1日 子の看護等休暇・残業免除の対象拡大、介護離職防止の措置、公表義務の対象拡大等。
  2. 2025年10月1日 柔軟な働き方の措置とその個別周知・意向確認、仕事と育児の両立に関する個別の意向聴取・配慮。

次世代育成支援対策推進法を2035年3月31日まで延長する部分は、2024年5月31日に施行済みです。

会社が備えること

規程で点検する制度

  • 休暇と残業免除 子の看護等休暇は小学校3年生修了まで。学級閉鎖等、入園・入学式、卒園式も対象です。残業免除の請求は小学校就学前まで広がりました。
  • 柔軟な働き方 3歳から就学前の子について、始業時刻等の変更、テレワーク等、保育施設等、養育両立支援休暇、短時間勤務から会社が2つ以上を用意し、労働者が1つ選びます。
  • 介護との両立 介護の申出時の個別周知・意向確認、40歳時の情報提供、研修や相談体制等の環境整備が必要です。子の看護等休暇と介護休暇の勤続6か月未満の協定除外は廃止されました。
  • 公表と行動計画 男性の育児休業取得率等の公表は常時雇用300人超が対象です。次世代法の行動計画策定・変更時の状況把握と数値目標は100人超が義務、100人以下は努力義務です。

柔軟な働き方の措置を選ぶ前には、過半数組合等から意見を聴く機会を設けます。テレワーク等は月10日以上、養育両立支援休暇は年10日以上で、いずれも原則として時間単位の利用が必要です。

3歳未満の育児と家族の介護のためのテレワーク導入は努力義務です。休暇の協定除外がすべてなくなったわけではなく、週の所定労働日数2日以下の除外は残ります。

会社が制度を用意し、その中から本人が選ぶ

対象:3歳から小学校就学前の子を養育する労働者

5つの選択肢

会社の建物の上に時計を2つ並べ、始業・終業の時刻をずらす措置を表した絵
始業時刻等の変更、
テレワーク等、
保育施設の設置運営等、
養育両立支援休暇、
短時間勤務制度、
ここから会社が選び、制度として用意

会社が 2 つ以上を用意

たとえば、この2つを用意した場合
テレワーク等、
短時間勤務制度、
この中から

本人が 1 つを選ぶ

この例ではテレワーク等を選択
テレワーク等、本人の選択
会社が5つすべてを用意する義務や、本人が5つから自由に選べる仕組みを示したものではありません。
会社が措置を選ぶ前には、過半数組合等から意見を聴く機会を設けます。図の2つは組合せの例です。テレワーク等は月10日以上、養育両立支援休暇は年10日以上など、各措置の利用条件は本文・出典で確認してください。絵の保育施設や在宅勤務は措置の一例です。

注意点

個別の案内を運用に組み込む

  1. 規程と申出様式を照合する 子の年齢、利用日数、申出先、協定除外の記載を厚生労働省の規定例と照合します。
  2. 案内の時期と担当者を決める 妊娠・出産等の申出時と子が3歳になる前に、勤務時間帯や勤務地などの意向を聴き、配慮を検討します。
  3. 記録と公表の期限を管理する 希望と会社の対応を記録します。公表対象企業は、前事業年度終了後おおむね3か月以内の公表に向けて集計します。

柔軟な働き方の個別周知等は、子の3歳の誕生日の1か月前までの1年間に行います。40歳時の介護情報は、40歳到達日の属する年度か、40歳の誕生日から1年間に提供します。制度一覧を配るだけでなく、誰が対象となる従業員を把握して案内するかまで決めておきます。

出典